※こちらの情報は2022年度入試のものです。2023年度の入試情報はこちらです※
午後入試が一般化し、いくつかの学校が午後入試をきっかけに受験者数と人気が急上昇したため、午後入試の日程を追加したり、午後入試をメインにする学校も登場してきました。
実際、昨年、今年と大人気の山脇学園は1日午前・午後、2日午後、4日午前の4回入試で、受験者数は360・885・753・618と午後入試の受験者が全体の6割以上。
同じく実践女子学園は約7割が午後受験者です。
そして注目すべきは開校1年目の広尾学園小石川。
1日午前と1~4日まで4回連続の午後受験という日程でしたが、午後受験の実質倍率は1日約4倍、2日13倍、3日10倍、4日15倍という恐るべき狭き門となってしまいました。
午後入試普及のメリットは「何度も受験できること」です。
ただし、学校の定員は定められているので、入試回数を増やせば各回の定員は少なくなります。
かつての午後入試は、志望順位の高い午前受験の学校に合格すれば入学辞退があるので、定員を大幅に超える合格者を出していました。
つまり名目倍率(受験者数/定員)は高くても実質倍率(受験者数/合格者数)は低かったのです。
しかし、いまや状況は一変し、午後入試は難化傾向にあります。
特に気をつけるべきなのは「同じ学校を複数回受ければ何とかなる」という甘い期待をもたないこと。
午後入試の老舗である大妻中野は複数回受験者に対する優遇措置の廃止を発表しました。
何度も受験する「熱望組」を優遇したくても、定員が埋まってしまえば補欠合格も出せません。
また、同じ学校で不合格が続くと、心も折れてしまう危険性があります。
複数回受験をする場合は、合格可能性が高く、進学意志のある学校を前半に受験しておくこと。
そうすれば、あとは心置きなくチャレンジを続けられます。「備えあれば憂いなし」。
後顧の憂いなく受験できるように、大胆かつ慎重に受験日程を組んでいきましょう。
(■朝日小学生新聞 2022年1月13日掲載)
【自分の得意を生かして受験しよう!】
午後入試には、4科の中から得意な2科で受験できる(理社選択除く)得意選択2科や算数1科、本校のアドミッションポリシーに合わせたラーナーズ型入試があります。
自分の得意を生かして受験してください。
【当日でも間に合います】
午後入試の集合時間は15: 30。
その時間まで出願を受け付けております(インターネット出願)。
試験は国語・算数の2教科で実施し、合計点で判定いたします。
【得意科目を活かせる入試です。】
第2回入試は、国語・算数どちらか得意科目を当日に選択し、1科目で受験、第4回入試は、国語・算数・理科・社会のうち得意2科目を選択し2科目で受験します。
自分の持っている力を100%活かせます。
【午後入試は2科目受験です】
特別選抜クラス、総合クラスの午後入試は、国語と算数の2科目で行われます。
入学検定料1回のお支払いで複数回受験ができますので、ぜひともあきらめず、合格を勝ち取ってください。
【午後入試で合格を勝ち取ろう!】
本校では2月1日〜3日、午後入試を実施します。
科目は国・算の2科(各50分・各100点)で、出願は試験当日の14時30分まで可能です。
英検Ⓡ3級以上取得している人は2日午後の英語資格利用入試も受験できます。
※詳細等、必ず各学校の入試要項でご確認ください。
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啓明館 塾長 後藤 卓也 さん
啓明舎創立以来、途中2年半の西ドイツ留学をはさんで、30年以上受験指導の現場に立つと同時に、『秘伝の算数』(東京出版)、『新しい教養のための理科』(誠文堂新光社)などの参考書を自ら執筆。日本経済新聞、読売新聞オンラインでそれぞれ10年以上コラムを連載している。
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