学年別 指導ポイント
御三家中学、国公私立中学、都立中・公立中高一貫校の合格を目指すために、学年ごとの指導ポイントと授業で使用するテキストを紹介いたします。
臨海セミナーの中学受験科では、学年ごとで段階的に合格力を積み上げます。
【小1・小2】好きなものを探すことで、長所が伸びていきます。
小1・小2は、他人との比較ではなく一人ひとりの長所を発見してあげること、そして自分で好きなことを見つけさせてあげることが大切です。
いろいろな題材に触れさせて好きなことを見つけたら、それを思いきり伸ばして長所にしていきます。
【小3】柔軟な発想力で、自由にたくさん考えさせます。
好きなことにさらに磨きをかけつつ楽しく勉強をする中で、たくさん考える機会を増やし、受験に必要な応用力を身につけます。
まだ通塾回数も少なく授業時間も短めですので、塾で勉強をして家で宿題をする、という基本的な学習習慣も無理なく身につきます。
小4から受験準備を始めるお子様も増えますが、小2・小3で学習習慣を身につけているお子様は、スムーズに学習のペースをつかむことができます。
【小4】本格的な受験勉強が始まります。 進度も速くなり、宿題も増えます。
小4は勉強の基本となる自学自習の習慣を身に付ける期間です。また、授業は週に2回なので、余裕をもって学習できます。この時期に自分で計画を立てて進められるようになることで、内容の多くなる小5の授業でも無理なく学習することができます。
小5になると志望校判定が始まりますので、できるだけ早めに学校説明会や文化祭などに参加することも重要です。
【小5】基本の確認と難問への対応力を身につけます。
小5になると、平日の授業日数や授業時間が小6とほぼ同じになり、小4で身に付けた自学自習の習慣がいきてきます。
小4で習ったものをより発展させた形で、新しい知識や発想を取り入れつつ学んでいきます。また、志望校判定が始まりますので、志望校を固めるための学校説明会や文化祭などにも参加しましょう。比較検討のために、色々な学校を見ると新たな発見があります。
【小6】日曜日の模試や講座が始まり、受験生活も大詰めです。
小6の夏期講習でこれまでの学習内容を総復習します。
そして、後期からは志望校の過去問対策と模試で判明する苦手分野を克服し、より実戦的な合格力を身につけます。また後期だけで単元学習を3回繰り返すので、基礎知識の定着が一層確実なものとなり、入試問題の正答を導く手掛かりとなります。
発達段階と学習のポイント
子どもたちは、受験まで直線的に成長していくわけではありません。心身の発達に応じて、停滞と大きな成長を繰り返していきます。
私たちは、こうした子どもたちの発達段階に合わせて最も効果的な指導を行い、その成長を手助けしていきます。
小1
自分期
・自分のことで完結
・善悪の判断をせず、他律的
小2
自分期
・表面的には集団に同調するが「自分は特別」
・言語表現が発達し、文を話せるように
小3
仲間期
・他人を認め始める
・仲間を求める
小4
他人期
・自分と他人の違い
・仲間からの評価
小5
世界期
・「世界」との出会い
・第3者から見た自分
小6
世界期
・客観的視点の強まり
・自身の社会的な立ち位置と役割
らせん型カリキュラム
「らせん型カリキュラム」とは、ある一つの単元について、何度も繰り返し学び、理解を深めることを目的としたカリキュラムです。まず、導入部分の基本的な考え方を学びます。次に一旦別の単元を学んだ後、もとの単元に戻って発展的な内容を学びます。その後も同様に難度を上げながら繰り返し学習していきます。
ちょうど「らせん階段」のようにぐるぐる周りながら上に伸びていき、何度も繰り返しながらより深い理論へと進んでいくカリキュラムです。
お子様は、「あれ、これは前に習ったな」と思い出すと同時に、答えを見つける方法は一つではないこと、前に習った知識を活用しながら、自分だけの方法で正解を導けることを実感することになります。
そして、与えらえれたテーマに対して、多角的な視野を持つことができるようになり、柔軟な思考力が育まれていきます。