塾長挨拶
「誰でも“努力の天才”になれる!」
これは、約20年、大手塾で指導をしてきて感じたことです。
これまで1000人以上の生徒たちを指導してきましたが、どの子にも言えることは
「必ず、成績が上がる!」
ということです。
ところが、指導していく中で稀に成績が上がらず退塾していく生徒もいました。
そのような中、ある二人の生徒に出会いました。
仲良しだったその子たちは、中1の冬、体験に来ましたが入塾しませんでした。
理由は「難しい」「宿題が大変」「部活との両立ができそうにない」というものでした。
成績はオール3。
昔のような※1成績の付き方なら、いわゆる普通なのですが、今の※2成績の付き方では、必ずしも普通の成績と呼べるものではありません。
そのような状況では、確かに「難しい」、「ついていくのが大変」と思うのも無理がありません。
ところが、その2人は突然、中2の春に入塾してきました。
理由は「塾の雰囲気が良かった」からだそうです。
それから、2人は塾の授業のない日にも自習をしに塾へやってきました。
自習内容は、ただの「塾の宿題」だけ。
それ以外は、特別なことは全くしていませんでした。
というより「それしか、出来なかった」のだと思います。
それから半年間、週2日だけ余分に宿題をやりに塾へ来ました。
結果は、一人の生徒はオール5に2足りませんでしたが、もう1人の生徒は2学期の成績がオール5。
学年末には2人ともオール5になりました。
この結果を目の当たりにした私は、気づきました。「誰でも成績は上がる」
そして、それに必要なのは、「自らの決意」と「それを引き出す環境」なんだと。
つまり、この2つを整えることができれば、誰でも努力の天才になれるんだと知りました。
それから私は、『生徒「自らの決意」をどう引き出すのか』を考えながら取り組んでまいりました。
そして、いくつかの科学的な手法を学び、おかげさまで成績向上で表彰されるまでになりました。
しかし、大手塾ではどうしても取り組みに限界がありました。
表彰されようがすべての生徒の成績を上げることができた訳ではありませんでした。
保護者の方にとっては、塾の合格率や進学実績などは参考になるとしても関係ありません。
大切なのはわが子です。わが子が合格できるか、少しでも高い目標に挑戦できるかだと思います。
ご近所やお友だちには「うちの子は…」と言ってはいても、親を超えてほしい、一生懸命努力している姿を応援したい。
今は「口うるさい親だなぁ」と思われてもいい。
5年後、10年後に彼らが活き活きと社会に出て活躍して欲しい。
そんな、夢を描いているご家庭の支援が出来ればと思い。
私は大手塾を辞め自らその環境をつくるためこの「たまがわ塾」を作りました。
「誰でも努力の天才になれ、必ず成績はあがると信じているから」
補足
※1 相対評価:「5」が学年全体の7%。つまり「5」は100人に7人と言うように「5」のつく人数が決まっていました。
※2 絶対評価:一定の基準以上であれば、何人でも「5」になる評価。
ちなみに、東京都教育委員会の発表によると、都内公立中3年(629校)の平成27年度選抜で活用した英語評定での「5」の割合は14.6%でした。