なぜ 「全員プロ講師、学生講師 0 人」にこだわるのか
個別指導による教育を始めて、20数年が経ち、改めて「教育はプロにしかできない。
教育をアルバイト学生がやるなどあってはならない」という感を強めています。
( 当会も当初5年間は学生講師に授業をお願いしておりました。)
理由の 1 つは「学生の学力低下です。」
小学校の漢字さえ書けない、分数の計算もできない学生が巷にあふれています。
更に悪いことには、今の大学生は小・中・高校時代に、
学習内容が30%カットされた教育を受けてきています。
最近国の方針転換により、カットされた学習内容が徐々に復活していますが、
今の大学生は復活し た部分を勉強したことがありません。
更に、ゆとり教育のため、
高校で物理・化学・生物・地学、 どれも満足に勉強したことのない学生が多数存在します。
こういった学生が学生講師として小・中学生の理科を教えています。
教える力のない彼らにできることは小・中学生にテキストの解説を読みあげることぐらいです。
これでは、子供たちに理科の面白さが伝わる訳もなく、理科離れが加速するだけです。
もちろん、学力がある学生も少数ですがいますが、一部の有名大学の学生だけです。
しかし、彼らの中にも大学3年、4年と学年が進むにつれその学力を保持できていない者も見られます。
もちろん、真面目に勉強に取り組んでいる学生もいますが、
時間はなく塾の講師をしていることは希です。
理由の 2 つ目は「学生にとって塾講師とは単なるアルバイトだからです。」
学生にとって塾講師とは、体を動かさずいつでもできる比較的時給の良いアルバイトに過ぎません。
アルバイトですから担当した生徒に対する責任感は薄く、
サ-クル・他のバイト・就活など自分の都合で休むことも多く
長期間、継続的に生徒の面倒を見ることはできません。
アルバイト学生に「生徒が分かるまで教えなさい。」を求めることもできません。
ではなぜ、塾は学生講師をアルバイトとして使うのでしょうか。
人件費を抑えるためです。
理由の3つ目は「大学生は10代後半から20代前半の未完成の人格」です。
とても生徒の生活指導や精神指導はできません。
いいお兄さん、お姉さんになれるのがせいぜいでしょう。
当会のモットーの一つでもある
「何事も丁寧に愛情をこめて行う」
「何事にも全力投球する」ことを生徒に身につけてもらうためには、
これを実践してきた大人のプロ講師が必要なのです。
教育とは「子供たちに文化を伝えていくこと」ですから、
学力、知識、経験、情熱がある 大人にしかできません。
そして、相当なエネルギ-と自分を消耗する覚悟が必要です。
生徒たちを自分の息子、娘と感じ無ければ出来るものではありません。
個別指導会 塾長 石川 洋