7月に入り、各学校ではオープンキャンパスのトップシーズンを迎えます。
校内見学もできる貴重な機会だから行ったほうがいいのか、行かずに貴重な学習時間へ充てたほうがいいのか、迷われるご家庭も多いのではないでしょうか。
今回は、そんなオープンキャンパスについてを中心に解説していきます。
<目次>
1.オープンキャンパスに参加すると何が得られる? ~オープンキャンパスの中身~
1.オープンキャンパスに参加すると何が得られる? ~オープンキャンパスの中身~
7月になると、私立の中高を中心に、学校説明会やオープンキャンパスが行われます。
昨年や一昨年はコロナ禍の影響で、開催が中止になったり、オンラインでの開催になったりと、実際に学校を訪問しての説明会やオープンキャンパスは開かれていないことが多かったのですが、今年は開催を再開している学校が増えてきています。
オープンキャンパスは、各学校によって開催内容が個別に違う部分もありますが、大きく分けると、次の内容が行われることが多くなっています。
・実際に授業をしている先生が行う学校説明会
・先生方が先導しての校内見学会
・入試や入学後に対する疑問を質問できる相談会
・実際に生徒がクラブ活動を行っているところを見学できるクラブ見学会
学校説明会だけであれば、学校に直接出向かなくても、参加することができます。
中には、イブニング説明会として、夕方や夜の時間帯に、小規模な会場を借りて学校説明会を実施している学校もあります。
そのため、保護者の方が仕事帰りに説明会に参加できる環境を整えている学校もあります。
しかし、学校説明会だけでは、実際の学校の雰囲気はあまり感じ取ることができません。
直接校舎に入ることができ、学校の設備を自分の目で確かめることができるオープンキャンパスは、学校説明会以上の情報が得られます。
学校説明会では見ることとのできない実際の教室の様子はもちろんのこと、近年、受験生が重視する項目になってきているお手洗いの様子など、実際に目で見て判断できる情報が得られるのは、とても貴重な機会であると言えます。
また、実際に学校まで行くことになるので、学校までの経路や所要時間を実際に確認することもできます。
これは、実際の通学経路、時間がわかるので、自分の子どもを通わせる判断基準の1つにもなる重要な情報です。
どの路線のどの駅を使うのか、駅からどのような交通手段を使うのか、駅から何分で学校に着けるのかだけなら、学校のホームページでも情報は得られます。
しかし、その駅がどんな環境なのか、駅からの交通手段は複数使えそうか、駅から実際に何分で学校に着けるのかなど、足を運んでみないとわからない情報はたくさんあります。
1つ1つは小さい情報かもしれません。
しかし、子ども本人にとっては6年間通うことになる、そして、保護者としても保護者会などで訪問することがあるので、この小さな情報はかなり大切になってきます。
このように、実際に訪問し、目で見て確認することができる機会がオープンキャンパスなのです。
2.オープンキャンパスに参加するメリットとは?
オープンキャンパスに参加する最大のメリットは、実際に目で見て学校を選べることです。
6年間通う学校となるので、設備の面や通っている他の生徒さんの雰囲気や様子、学校生活の中で比較的大きなウエイトを占める部活動の様子など、学校生活を実際にキャンパスの中で見られる機会は、またとないチャンスであると言えます。
受験生本人も参加できる場合が多い上、土曜日など学校が休みの日に開催されているケースが多いため、志望度合いの高い学校や、志望度合いが高いとは言えなくとも、受験結果によっては本人が通いたい(または保護者か通わせても良い)と考えられる学校については、積極的に参加をしておく方が良いと言えるでしょう。
また、オープンキャンパスを実施している学校の中には、オープンキャンパスの参加者にだけ渡される資料が付くこともあります。
単に説明会に参加する以上の情報を参加者に持って帰ってもらえるようにと、各学校は様々な工夫を行っていることがほとんどです。
そのため、学校側が何に力を入れているのか、どこを売りにしているのかも読み取りやすくなります。
オープンキャンパスに参加をしておくことで、入学後のミスマッチを限りなくなくすことが、隠れた大きなメリットとなるでしょう。
3.まとめ ~オープンキャンパスには行くべき?~
各学校が開催しているオープンキャンパスには、その学校の情報がたくさん詰まっています。
また、ホームページには掲載されていない細かな情報を得る貴重な機会でもあります。
そのため、志望度合いが高い学校のオープンキャンパスには行くべきであると言えます。
志望度合いが高くなかったとしても、その学校に通っても良い(実際に受験校とする)と考えられるのであれば、行っておいたほうが良いと言えるでしょう。
一方で、土曜日は大手塾を中心に、受験学年は授業が行われることが多くなっています。
授業を休ませてまで、オープンキャンパスに行かせる必要があるか悩まれる保護者の方も多いことでしょう。
そのため、受験学年になる前の、小学4年生~5年生の間にオープンキャンパスに行っておくというのが、最も合理的な選択であると言えます。
早いうちから学校に実際に触れておくことで、学校選びはスムーズになりますので、受験学年になる前のオープンキャンパス参加が望ましいと言えます。
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中嶋 雅樹(なかじま まさき)
WEBサイト WILLナビ塾 ライター&編集
首都圏を中心に展開する中学受験塾で7年以上勤務後、金融機関に4年勤務
2級ファイナンシャル・プランニング技能士