学校によって違う? ~教育に宗教を取り入れた学校もある私立中学~

2022.05.20

中学校選び

中学受験をする上で重要な志望校選び。

その中で、多くの保護者の間で意見が分かれるのが、宗教を教育に取り入れた学校を選ぶかどうかです。

そこで今回は、宗教を教育に取り入れた学校の種類やその教育内容、宗教系の学校の選び方などを解説していきます。

<目次>

1.学校によって違う? ~私立学校の教育~

2.どのように行っている? ~宗教を取り入れた教育~

3.宗教系の学校のメリットは? ~私立学校ならではのメリット~

4.まとめ ~どの学校を選べばよい?~

 

1.学校によって違う? ~私立学校の教育~

特定の宗教に関する教育を行うことが法律で禁止されている国公立の学校と違い、私立の学校には宗教の考え方を取り入れた教育を行うことが許されており、国内には宗教系の学校が多く存在しています。

その中で最も多いのがキリスト教、次いで仏教となっています。

キリスト教系の学校は大きく分けて、カトリック系とプロテスタント系に分かれており、同じキリスト教系の学校でありながら、その校風や教育方針は大きく異なっています。

 

2.どのように行っている? ~宗教を取り入れた教育~

多くの方にとって、宗教を取り入れた教育と言われても、なかなかピンとは来ないかもしれません。

では、宗教を取り入れた教育とはどのように行われているのでしょうか。

最も多いキリスト教系の学校では、朝礼(HR)に礼拝や祈りの時間を取り入れたり、道徳の時間に宗教教育を行っていたりと、通常の学校の授業と一部を入れ替えるような形式で宗教を取り入れた教育が行われています。

また、校則にキリスト教の考えが織り込まれるなど、学校生活のルールの中にも宗教を取り入れていることが多くなっています。

キリスト教系の学校の中でも、カトリック系の学校では、比較的厳しい校則を持ち礼儀作法もしっかりと教えていくのに対し、プロテスタント系の学校では、ある程度自由度を持たせた校則を持ち、本人の自主性を重んじていくなど、その校風は大きく異なっています。

どの宗教を取り入れているかは別にして、宗教系の学校では心の教育を掲げているところが多くあります。宗教を教育に取り入れることで、道徳教育を行っていることが特徴と言えるでしょう。

3.宗教系の学校のメリットは? ~私立学校ならではのメリット~

志望校を選ぶにあたって、宗教系の学校を選ぶかどうか、迷われる保護者の方は多いかと思います。

 宗教を取り入れた教育を行っている学校の多くは、その宗教への入信を求めるわけではなく、道徳教育の一環として宗教を教育に取り入れているため、その宗教に入信しているかどうかは入学試験の結果には一切影響しません

 日本の国公立学校では、宗教については一般的な知識しか教えられません。

 しかし、宗教系の学校では、その学校の基礎となっている宗教について、直接触れる機会に恵まれることで、一般的な知識よりも深い理解を得ることにつながります。

 グローバル化が叫ばれるようになって久しい昨今、一般的な知識以上に宗教についての理解を得られる宗教系の学校は、世界で活躍する人材となる手助けになるといったメリットに繋がるといえるでしょう。

 

4.まとめ ~どの学校を選べばいい?~

ここまで宗教系の学校について解説してきましたが、結局どの学校を選べばいいの?と思われた方も少なくないでしょう。

宗教系の学校のメリットについては解説しましたが、そのメリットが必ずしもお子さんの希望と一致するとは限らないのです。

どんなに良い理想を掲げた学校であっても、どんなに偏差値の高い学校であっても、その学校に通うのはお子さん自身です。

そのため、学校を選ぶ際は、宗教系か否かは一旦考えず、1つでも多くの学校を訪問してその雰囲気を確かめ、お子さん自身が気に入った学校に通わせるのが、最も良い学校選びであると言えるでしょう。

 

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中嶋 雅樹(なかじま まさき)

WEBサイト WILLナビ塾 ライター

首都圏を中心に展開する中学受験塾で7年以上勤務後、金融機関で4年勤務

2級ファイナンシャルプランニング技能士

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