森上先生が語る!2022年度入試に向けての準備
2021.03.25 入試関連情報「多様な学び」に楽しく取り組める環境を
2021年1月、これまでの大学入試センター試験に代わる「大学入学共通テスト」が実施されました。その出題傾向は、ここ数年の私立中学入試と一致しており、大学入試改革が大きく影響していることがわかります。各科目で設問の文章が長くなり、解答を導くには読解力が求められます。また、知識を土台としながら提示されたデータに基づいてその場で考えさせるなど、「思考力・判断力・表現力」を問う教科横断型の問題へと傾向が変化しています。今後は、このような新しい出題スタイルに対応した「良質な問題」を使って、思考力・判断力・表現力を伸ばすトレーニングを重ねる必要があるでしょう。それと同時に、「読み・書き・そろばん」に象徴される基礎学力を高める学びも欠かせません。抽象的な思考ができるようになる10歳ごろから塾通いを開始し、読解力・語彙力・計算力を身につけていくのが理想的です。
これからの塾選びでは、このような幅広い学力を伸ばすための「手厚く、柔軟な指導体制がとられているかどうか」がポイントとなるでしょう。特に最近人気を集めているのが、少人数のグループ指導です。親密な関係を築きやすい中小塾には、気軽に質問し、短時間で疑問を解決できるという利点があります。まずは子どもの性格や家庭の方針に沿って塾を選択し、もし合わなければ違う塾に移ることも可能です。中学入試は過渡期を迎えており、必要とされる力や学習内容も多岐に渡ります。しかし、あまり負担をかけすぎず、親子で楽しみながら多様な学びに取り組める環境を整えるところから受験生活をスタートさせると良いでしょう。
森上教育研究所 代表 森上 展安氏
■朝日小学生新聞 2021年3月18日掲載
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森上先生が語る!2021年度中学入試動向
2021.03.01
学習意欲を高める環境を大切に コロナ禍の影響下で実施された首都圏の2021年度入試は「地元志向」「安全志向」が高まり、郊外の進学校や前年度に高倍率となった学校を回避する動きが見られました。一方、比較的挑戦しやすい女子伝統校や、有名私立大の附属校・系属校が人気を集めました。 新学習指導要領に対応する新しい大学入試が2025年度から本格実施されますが、私立中学でも教育内容や入試を変化させ、従来の「知識・理解」を重視する教育から、「学んだことを活用する力」を身につける教育へと切り替わろうとしています。 また、大学入試では、学校推薦型選抜(旧推薦入試)、総合型選抜(旧AO入試)など、選抜方式が多様化。その一方で、情報系分野の人気が高まり、データや統計を分析し、ビジネスに活用する「データサイエンス」を専門的に学ぶ学部・学科が多くの大学で新設されています。こうした大学入試や学部・学科構成の変化は、中学入試にも影響を及ぼしています。今年1月に実施された大学入学共通テストと同様に、中学入試の問題も設問の文章が長くなり、回答を導くためには読解力が必要です。さらに、思考力・判断力・表現力を問う問題、資料やデータを使ってその場で考えさせるデータサイエンスの分野につながる設問も増えています。 このような新しい学力を身につける一助となるのが、保護者のサポートです。たとえば、テレビや新聞で時事問題にふれるとき、子どもの興味・関心を引き立てるような解説をすると良いでしょう。学校選びにおいても、学習意欲を高める環境が用意されているかどうかが重要なポイントとなります。 森上教育研究所 代表 森上 展安氏 ■朝日小学生新聞 2021年2月25日掲載
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新グローバル時代 次代の価値を創造する力 ― 今こそ「気骨と見識」を
2021.02.06
今こそ「気骨と見識」を SAPIX YOZEMI GROUP共同代表 髙宮 敏郎 氏 昨年末、母方の祖父の文章を目にする機会があった。昭和の時代には、日米安全保障など国論を二分するような問題に対して、国を思って堂々たる論陣を張ったものの、政府が現実的な選択を下したとき、それを不服として職を辞する新聞人がいた。そんな先輩記者に贈る追悼文に、祖父は「気骨と見識の人だった」と記した。 気骨と見識。私は自分の仕事に引きつけながら、なるほどと納得した。 この10年ほど、開成、麻布、灘をはじめとする中高一貫の名門校の動向を見てきた。それぞれの学校はグローバル化、情報技術の進歩など社会情勢の変化に即して柔軟に対応する面も当然あったが、本質的なところは何も変わらなかったと思う。創立時の教育理念に基づいて実践されてきた教育に対する自負は、簡単には揺らがないのだろう。 そのプライドは闇雲に過去の栄光にしがみつくものではない。浮ついた流行には抗いつつ、未来を見据えた洞察力に裏打ちされている。教育に携わる私たち塾・予備校も、気骨と見識を持って職に当たらなければならない。と同時に、生徒がそれを身に付けられるよう、労を惜しまないようにしたいとも肝に銘じた。 中高6年間で将来の土壌づくりを 新型コロナウイルス感染症の世界的流行によって変化のスピードは加速した。何が起こるか一層見通しにくい、不確実で不透明な時代になった。こんなときこそ、中高6年間をより有意義に過ごすことが大切だ。勉強なり、部活なり、国際交流なり、自分の打ち込める物事を見つけて没頭し、精神的な背骨をたくましくさせてほしい。 私自身、大学まで野球に青春を捧げたが、様々な逆境から逃げ出さなかったことが自信となった。社会人になって公私でつらいことに直面しても、ひるまずに対処できた基盤になったと思う。貴重な中高6年間にはそうした効用がある。 では、どんなことに注力すればいいのか。例えば、ゲーム好きのお子さんを持つ親御さんなら、ゲームの時間を何とか短縮し、他のことに目を向けさせたいと思うだろう。私も子を持つ親として同感だ。 しかし、正解は一つではない。私の友人に大のゲーム好きがいたのだが、勉強もきちんとこなすタイプで、大学在学中に公認会計士の資格を取得した。今ではゲーム・IT業界に精通する税務会計のスペシャリストとしてかなりの売れっ子らしい。 中高6年間は将来そんなふうに花を咲かせるための土壌づくりの時期でもある。お子さんが「これだ」という物事にできるだけ早く出合えることを願ってやまない。 SAPIX YOZEMI GROUP共同代表 髙宮 敏郎 氏 たかみや・としろう 1974年東京都生まれ。慶応義塾大学経済学部卒。三菱信託銀行(現三菱UFJ信託銀行)に入社し、2000年に高宮学園代々木ゼミナールに入職。同年9月から米ペンシルベニア大学で大学経営学を学び、博士(教育学)を取得。09年から現職。 ■日本経済新聞 朝刊 第二部「広告特集 中学受験特集」2021年1月29日掲載
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今から間に合う中学入試 2月4日以降にも数多くある私立中の受験機会に目を向けよう!
2021.02.03
首都圏 私立中高一貫校 2021年度入試特集 今から間に合う中学入試 2月4日以降にも数多くある私立中の受験機会に目を向けよう! 国立音楽大学附属中学校 (共学・国立市) --------------------------------------- 2022年冬 新2号館完成予定 --------------------------------------- 本校には音楽コースと文理コースがあります。今回の入試は『音楽コース』と『文理コース特別選抜プログラム』の募集を行います。音楽コースのうち『音楽準備プログラム』は音楽の楽しさを体験し、基礎力を身につけるプログラムです。入試科目に音楽実技はありませんので中学からしっかり音楽を学びたい方も受験可能です。そして、『文理コース特別選抜プログラム』は国公立難関私大を目指す高校普通科特進コースにつなげていくプログラムです。ぜひ文教都市国立へいらしてください。 《入試日程》第3回入試 2/10(水)午後 生徒募集要項 実践学園中学校 (共学・中野区) --------------------------------------- 入試の直前までお待ちしています --------------------------------------- Ⅱ期入試を2月10日の午前中に実施します。試験教科は国語と算数の2科目です。教科書レベルの基本的な問題を含んでいる過去問を時間を計りながら繰り返し解くことで問題の傾向を把握しておきましょう。出願はWebで期間は2月3日から2月9日までとなりますが、入試当日に限り試験開始30分前まで窓口にて受け付けをしています。募集人員は若干名となりますが、最後まであきらめたくないという強い思いをお待ちしています。 《入試日程》Ⅱ期入試 2/10(水)午前 生徒募集要項 十文字中学校 (女子・豊島区) --------------------------------------- コロナウイルス感染症にも対応した入試 --------------------------------------- 追試も含めて新型コロナウイルス感染症にも対応した入試を実施いたします。まず、2月6日に一般入試があります。特待を狙ってチャレンジしてください。万一、コロナ禍のために受験できなかった方は、2月18日に実施される追試を受験してください。2月1日~6日の本校入試に出願された方でも出願されていない方でも受験できます。詳細はホームページよりご案内いたします。受験生の皆さんを最後まで応援いたします。 《入試日程》 特別入試 2/6(土)午前 生徒募集要項 城西大学附属城西中学校 (共学・豊島区) --------------------------------------- 2月7日4科新設! スカラ認定あり --------------------------------------- 2科型に加え4科型の入試も実施します。成績上位者はスカラシップ生に認定します。問題は各教科とも基本問題が中心です。ホームページでは過去問はもちろん、期間限定で入試対策授業動画も公開中ですので是非ご覧ください。昨年度は2月7日の2科入試で20名の生徒が入学しました。うち2名は学力スカラシップ生として活躍しています。 《入試日程》 第3回午前入試 2/7(日)午前 生徒募集要項 東京家政大学附属女子中学校 (女子・板橋区) --------------------------------------- 東京家政大学併願推薦制度スタート --------------------------------------- KASEIの新たな注目ポイントを2つご紹介します。 ①国際バカロレア(IB)の中等教育プログラム(MYP)の候補校に認定され、IBの理念に基づいた教育を実践しています。 ②東京家政大学併願推薦制度を導入し、国公立や難関私立大学の一般受験を目指す生徒をサポートします。 ☆2月10日の試験は、国・算の問題に思考力問題を加えました。思考力問題は与えられた課題に対して自分の考えを整理して書く試験です。 《入試日程》 第6回入試 2/10(水)午前 中学入試要項 文化学園大学杉並中学校 (共学・杉並区) --------------------------------------- 日本とカナダの卒業資格を取得! --------------------------------------- 本校は日本とカナダの両校の卒業資格が取得できるダブルディプロマコースがあります。中学ではその接続を強化し、ダブルディプロマ準備コースでカナダ人の教員が週10時間のうち8時間を主導で授業します。中学で一から英語を学ぶ生徒でも準備コースに進学することが可能で、しっかりと英語力を身につけることが可能です。2月6日の中学入試は「2科」または「算数・プレゼンテーション」で受験することができます。 《入試日程》 自己表現入試及び2科入試 2/6(土)午前 中学入試要項 明星中学校 (共学・府中市) --------------------------------------- 明星中学校最終入学試験2科のみ --------------------------------------- 2月6日に実施される試験は2科のみ(算数、国語)で受験が可能です。明星中学としての今年度入学試験としては最後のチヤンスです。今年度はコロナ禍の中、受験生も様々なご心配、ご苦労されたことと思います。不完全燃焼では終われません。あきらめずに最後まで挑戦しましよう。2月6日はそのような皆さんのための試験日です。ご活用ください。 《入試日程》 第4回入試 2/6(土)午前 生徒募集要項 和洋九段女子中学校 (女子・千代田区) --------------------------------------- まだまだ間に合う! 国算受験 --------------------------------------- 2月5日・10日に行われる和洋九段の「到達度確認テスト(国・算)」は、小学校で習う国語・算数の基礎的な力が身についているかをはかるテストです。そのため、特別な対策は必要ありません! ここまでがんばって受験勉強に取り組んできたみなさんなら大丈夫。自信を持ってのぞんでください。 ★試験当日朝7:30までWeb出願受付中(小学校からの書類不要) ★受験票・筆記用具・上ばき持参(換気をします。あたたかい服装で。) 《入試日程》第5回入試 2/5(金)午前 / 第6回入試 2/10(水)午前 入学試験要項 ■朝日小学生新聞2021年2月4日掲載
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いつ、何をすべきか? 親子で取り組む中学受験スケジュール
2021.01.28
中学受験までの道のりは長い。栄冠を勝ち取るためには、事前にしっかりとした計画を立てることが大切だ。低学年ではどんな力をつければいいのか、塾にはいつから通えばいいのか、学習法はどう確立すればいいのか、志望校はいつごろ決定すればいいのか。入試までの大まかな見通しが立っていると安心だ。中学受験の基本的な流れを押さえておこう。 低学年までは準備時期家庭での学びで土台を 最近の中学入試では、知識の有無を単純に問う問題は減っている。基本的な知識は大切だが、それだけで合格を果たすのは難しい。多くの学校では、複数の知識を整理して表現する力や、そこから発展させて考えていく力を求めているからだ。 1〜3年生までは、その力を養う準備時期に当たる。まずは学ぶことの楽しさや面白さに触れることを大切にしたい。低学年の子どもにとっては、遊びも学びの一部だ。興味や関心の幅を広げ、好きなことにのめり込んだり、友だちとの遊びのなかで社会性を身につけたりする経験が、その後の学習の土台づくりにつながっていく。 一方で、学校の授業の内容をきちんと理解するためには、家庭学習が欠かせない。特に「読み・書き・計算」はすべての学習の基本スキルになるので、この時期にしっかりと身につけておくことが重要だ。こうした家庭学習の習慣を確立するには保護者のバックアップが大きな意味を持つ。親子でさまざまなことを体験して、知る楽しみや好奇心を育てるとともに、毎日きちんと家庭学習に取り組める環境を整えておきたい。 通塾開始時期に学習習慣の定着を 通塾を始めた時期にやっておきたいのは、塾の授業を楽しみながら集中して内容を理解すると同時に、その内容を家庭で復習する習慣をつけること。授業をしっかり受けるのはもちろん大切だが、家庭で自ら復習をしなければ確実な理解にはつながらない。最初の2、3カ月で、どのような復習の仕方が良いのか、さまざまに試してみよう。その子に合った学習方法を見つけて定着させることが、この時期の最大の目標になる。 この時期の学習計画については、保護者のサポートが必要だ。4年生で机に向かってばかりという毎日では、勉強がストレスになりかねない。勉強以外の活動にもバランス良く取り組むようにしよう。あわせて、時間的にも余裕がある4年生のうちに、子どもが興味を持つ分野に深く踏み込んでいくことを勧めたい。関連する本を読んだり、実際に体験をしたりすると、理解の幅は大きく広がる。ここでもやはり保護者の働きかけが欠かせないだろう。 考えながら学習する習慣を確立する 5年生になると、多くの塾では授業日が増える。復習や宿題の量が増加する一方、家庭学習に充てる時間が減るため、最初は負担に感じるかもしれない。少しずつペースをつかむようにしよう。 5年生後半では、6年生への準備期間ということで科目によっては入試問題に触れることも出てくる。学習の難易度もアップするので、成績が下がってしまう子どもも珍しくない。その多くは、「指示されたことしかやらない」という姿勢が原因となっている。この時期になると、自分で考えながら学習を進めなくてはならない。 家庭学習の進め方にも工夫が必要だ。授業の翌日にしっかり復習し、できなかった問題は2、3日後にもう一度やってみるというサイクルをつくっておきたい。時には保護者が解き方を尋ねて、理解できているか確認することも重要。自立を促しながら、正しいやり方で学習しているかどうかを見ていくことが、この時期の保護者の役割といえる。 最後の10カ月やるべきことを着実に ●夏までに基礎力確実に 6年生の夏休みまでで重要なのは、基礎力を固め、さらに充実させることだ。基本的な内容を徹底的に復習しながら、同じ問題を違う角度から見たり、自ら考えを深めたりすることで「基礎の再構築」を目指したい。 同時に重要になるのが、実戦力を磨き、得点力を上げること。自分では理解しているつもりでも、視点を少し変えた問題が出ると手が止まってしまうことは少なくない。確実な基礎力を土台に、柔軟な思考力を磨くことが6年生前半の目標となる。 夏までに基礎固めを徹底し、夏期講習では自分なりのテーマや目標を持って毎日の学習に取り組もう。補強すべきポイントを意識しながら学ぶことが9月以降の学習につながり、学力の向上にも結びつく。 ●直前2カ月は自信持たせて 受験生にとって最もつらい時期は、入試2カ月前といわれる。合否を意識し、精神的に追い詰められるからだ。反抗期とも重なって、子どもへの接し方に苦慮することもあるだろう。しかし、注意すべきときは毅然とした態度で臨みたい。 入試直前期の学習では、新しいことには手を出さず、基本的な知識、典型問題など、確実に得点になるものを蓄積しよう。親子共に焦りが出てくる時期だが、注意したいのは、できなくても子どもを叱らないこと。この時期に大切なのは、どれだけできるようになったかを実感させ、自信をつけさせることだ。保護者が「今までのがんばりをきちんと見てきたよ」という姿勢で接することが、受験を控えた子どもの安心感につながる。 【Point1】~3年生2月入塾が一般的~ 中学受験に備えて低学年から進学塾に通う子どもが増えている。受験準備の低年齢化は今後さらに進みそうだが、いつから子どもを塾に通わせたらよいかと悩む保護者も多いだろう。 首都圏の大手進学塾では、6年生2月の入試に合わせたカリキュラムが組まれ、新学年のスタートが2月になっている。受験のための学習内容を3年間のカリキュラムにまとめている点も多くの塾に共通する。加えて、新小5からは学習量が増えて進度も速くなるため、塾側が小4の1年間を本格的な受験勉強の入り口と位置づけているということもある。中学受験を決意したら、小3の2月に入塾し、受験勉強は3年計画で考えるのが一般的といえるだろう。 【Point2】~早めの情報収集を~ 志望校を決めるための情報収集はできるだけ早く始めたい。学校説明会はその筆頭。学校の雰囲気や在校生の様子を知る貴重な機会となる。 文化祭や体育祭など公開されている行事を見学するのもお勧めだ。実際に行ってみると、思いがけない魅力を発見できることもある。偏差値だけでなく、子どもが生き生きと過ごし、成長できる学校かどうかを重視しながら、5年生の終わりぐらいからは志望校の候補を絞っていきたい。 コロナ禍によって、最近は学校説明会や学校行事をインターネット上で配信する学校も増えている。わが家にいながら多くの学校を知ることができるのは大きなメリットだ。一方、オンラインでの授業を実施し、対面授業と選択できる塾も増えてきた。ウィズコロナ時代の中学受験では、IT(情報技術)をうまく活用することも意識したい。 【Point3】~志望校絞り込みはいつ?~ 4、5年生のうちに学校研究をしておき、6年生の夏の終わりまでに第1志望校を決定するのが理想だろう。秋以降は多くの塾で志望校別対策がスタートし、模試でも合格可能性をシビアに見ていく必要があるからだ。受験予定校の過去問対策にも取り組まなければならないため、志望校が決まっていないと対策が遅れることになる。 第1志望校だけでなく、子どもが納得して通える第2、第3の志望校選びも重要だ。すべてがチャレンジ校にならないよう、確実性を重視した併願校選びが求められる。第1志望校に合格できなくても、「実際に進学したこの学校が自分には一番合った学校なのだ」と子どもが思える志望校選択をしておきたい。 ※WILLナビ編集部 監修 ■日本経済新聞 朝刊 第二部「広告特集 中学受験特集」2021年1月29日掲載
